呼吸器系の構造について

皆さん,こんにちは.

今回は呼吸器系の構造について考えていきたいと思います.

 

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呼吸器系

呼吸とは

呼吸とは,我々生き物が空気中の酸素を体内に取り込み,糖や脂質,たんぱく質などを酸化・分解する過程でATPという生きていくうえで必要なエネルギーを生み出す一連の反応のことを言います.呼吸は外呼吸と内呼吸に分けられます.

外呼吸

外気から酸素を血液中に取り込み,体内で発生した二酸化炭素を血液中から体外へ排出する働きのことを外呼吸と言います.呼吸によって出入りする酸素と二酸化炭素を呼吸ガスと言い,呼吸ガスが肺で交換されることをガス交換と言います.

内呼吸

血液と体組織の間でガス交換が行われる呼吸のことを内呼吸と言います.内呼吸では,呼吸ガスの動きは外呼吸とは逆に酸素が血液中から組織の細胞に取り込まれ,二酸化炭素が細胞から血液中に移動していきます.

内呼吸によって細胞内で酸素を用いた代謝が行われ.効率の良いエネルギー生産ができるようになります.

 

呼吸器系について

呼吸器系は大きく分けると気道と肺胞に分けられます.

気道:ガスの通り道.鼻腔や咽頭から喉頭までが上気道,喉頭から気管支までが下気道と分類されています.

肺胞:実際にガス交換(大気中の酸素を血液に取り込み,血液中の二酸化炭素を大気に放出する)を行うところです.

肺は胸膜という二重の膜に覆われています.そして,胸膜同士の間は胸腔と言い,正常の状態でも少量の胸水が存在して呼吸運動で胸郭が動く際の摩擦を軽減する働きをしています.

これらの呼吸器系を覆っているのが胸郭です.

胸郭は脊椎と胸骨,肋骨などの骨と肋間筋,横隔膜などの筋肉でできています.心臓や呼吸器系を守る役割もしていますが,呼吸にも深くかかわっています.

 

次回は,呼吸のメカニズムについて書いていこうと思います.